僕は今、出勤時に往復で約15km程歩いている。もちろん、健康の為なのだが、なんの為に健康でありたいのかは分らない。
さて、そんな15kmの道程は、齢40近くになっても、色々な発見があって楽しい。大体は、既知の物事で、単に忘れているだけなのかもだけど。
4月に咲く桜。5月に咲く躑躅。6月を彩る、紫陽花。それぞれに、葉桜から落ちる毛虫に怯えた思い出とか、躑躅のガクを吸って甘さを感じた思い出とか、見れば思い出す、忘れていた事も再発見して感動する。
だからこれから僕の述べる事もきっとどこかで聞いたことのある愚痴なのだと思うのだ。
僕は神様になりたい。
ギリシャ神話の神々の様に奔放で、力強く我儘で、おおよそ隣人としては歓迎したくないような、そんな存在に。
キリスト教的な一神教の神様にはなりたくは無いんだ、だって彼にはなんか責任が、十字架が背負わされていそうで。
でも、きっとそう、十字架を背負っているから、共感出来るのかもね。僕らが彼の似姿にて作られたのだろうから。
で、そう、ギリシャや日本の多神教の神様って、つまりは分散システムなんだ、リスクもメリットも分散するね。
でもなんか、僕らは一神教的神様の似姿だって意識強くない?
僕は思ったのだよ。毎日15km歩いている事で、僕はどれ程の無辜なる命を意識せず奪っているのかと。多分、無数の命が僕が生きる為ですらなく、単に移動するって行為の犠牲になって消えている。
それってさ、もし僕らが、潰される側だったらきっと復讐を企てる。
でも悲しいかな、僕の無意識な残虐行為は窘められることもなく、何を目的としているかわからない僕の愉しみの為に続けられるのだ。
ごめんね、アリさん、トカゲさん。
んで思ったの、アリさんやトカゲさんが、反乱を企てたら?
世間は強い毒性のあるヒアリなる生物に怯えてはいるけど、それは神々がプロメテウスに抱いた危機感よりも、切実でいて、きっとナンセンスだ。
ヒアリはきっと、ただ単にそこにいて、あり続けたいだけで、僕ら人を害する意思はない。でも僕らが得る情報はどこかわかり合えない侵略者があらわれたかのごとく、否定的で、攻撃的だ。
僕らはたとえ、アリさんやトカゲさんが反乱を起こしたとしても恐怖や苛立ちは覚えるけど、きっと同じレベルで対話しようなんて思わない。
多分なのだけど、今起きているテロ事件も似たようなものだと思う。
決してわかり合えない、別の世界を生きる人間と同じ1つの地球を共有するなんて、土台無理な話で、解決策としては、多神教の世界だよね。
どっか諦めて、なんか日々のあれやこれやの対応で忘れてしまうって言うね。
「あぁ、そう言う人もいるよね」って言うね。
あるいは、そんな多神教の神々を包括する神の創出。
僕は、それを、その神のの名はAIなのではないかと思っているのだ。
AIは、既存の神の要件をすべて満たしている。
人に似ていながら人では無く、間違う事は決して無い。存在そのものが間違いだってほかはね。
世の中のトレンドを見ると、次の神様の名前はワトソンか?
あ〜また着地点間違ったかな?