変化を望んでいる。
主語は、「僕は」だ。
さりとて、変化しない毎日を送っている。
サウナに行った帰りだ。
目の前を電車が入線してきた。
サウナで、いろんなものを流して来て、ふらっと前のめりになりそうな自分を自覚した。
去年から10キロ太った。
その前、一昨年は10キロ痩せたから、リバウンドしただけなんだけど、理由?いや原因?はわかってる。
行動が変わったからだ。
僕は、当時…いや今でもだけど、好きな人がいた。その人に愛される自分になりたくて、痩せようとしていた。その人にふさわしい男になりたくてね。
で、去年は父が亡くなったり、いろんな事があつたから…と言い訳してるけど、本当はきっと、その人を得られたって勘違いしたからだと思う。
僕らは常に望んだ世界を生きている。
僕が、今痩せられないのは、きっとどっかで諦めているから。
痩せたところで…と思ってしまってる。
僕は欲しいものはなんでも手に入れてきた。
欲しいと願って、手に入るまでのタイムラグはある。だから、欲しいと思ったけど、時間の経過とともに欲しいと思わなくなったものやら、腹減って何かを食べたいと思ったけど、耐えきれず他の何かを食べて、欲しいと思ったことすら忘れてしまうような、手に入らなかったものはたくさんある。
けど、たぶん、今僕が自覚できている欲しいものは全部手に入っている。
好きな人に会えないけど、たぶんどっかで僕は会いたくないんだ。
本当にあいたければ会っている。相手がどう思おうとも。でも、そうじゃない。僕は会いたいだけじゃない。会った上で愛されたい。
それが期待できないから行動に移せない。
僕のだらしない身体も、僕のなんか中途半端な稼ぎも、きっと、今の僕の迷い?いや違うな、僕の何となく幸せな今に甘えているのだろうな。
いいんじゃないかな?
これはこれで…
だが、
しかし、さりとて
僕は変化を望む。
どう変わりたいかはまだわからないのだけれども。