幸福のヒント?

僕による僕が幸福になるための、ヒント集にするつもりだけど、だいたい愚痴、ときどき妄想、たまに詩っぽいの

RPGゲームが教えてくれたこと

今週のお題「ゲーム大好き」

ゲームが好きかって言われると、実はそんなんでもなくて、ハッキリ言ってプレイヤーとしての経験はそんなに多くはない。でも、世代としては初代ファミコン世代だし、実際僕自身も小学生のときにツインファミコンを所有していた。ツインファミコンって知ってるかなぁ?

ツインファミコン 本体

ツインファミコン 本体

 

 これなんだけど、FDDのゲームと言えばわかり易いのだと思う。カセットではなく、FDDってところがポイント。勝手な想像だけど、きっと任天堂さんが意図したのはゲームのソフトウェア化だったんだろうと思う。まだ早すぎたみたいだけどね。

で、僕はこのハードで、さまざまなゲームをしたのだけれど、アクションゲームは苦手で、どちらかと言うとRPGシミュレーションゲームばかりをやっていた。

僕が発売当時やったことのあるゲームはドラクエ3なんだけど、発売日前に秋葉原ののお店に長蛇の列ができるドラクエ現象なるもので話題になった。当然そんなものだから、僕が実際に手にしてプレイしたころには各種攻略法などがゲーム雑誌に掲載されており、いち早く手に入れた友達が攻略法を知っている状態だった。そのためか、実はあまりこのゲームで迷った覚えがない。と言うか、まったく記憶がないのだ。僕の持っている記憶は、友達から借りた攻略本を片手に単調なレベル上げの作業をしていた記憶。そう、これが僕をプレイヤーとしてゲームから遠ざけた理由なのだと思う。

 

ドラゴンクエスト3 そして伝説へ

ドラゴンクエスト3 そして伝説へ

 

 

ストーリーも攻略本を追ってゆくと自然とわかってしまう。フラグの立て方から、ダンジョンの宝の位置まで細かく載っていて、不可変なゲームプログラムをその設計意図通りに動くかどうかの確認作業を行っているようなものだ。楽しいはずがない。いや、ストーリーを追うのは楽しいのだろうけど、ワクワクドキドキというのは無かった。

ゲームの面白さって、試行錯誤してゆくところにあるんだと思った最初の瞬間だった。

ファミコンが普及し、子供への影響を心配した親たちが、「ゲームは一日1時間」みたいに言っていた時代だから、我が家でも当然そのような制限があったのだけど、実は、その前に我が家ではゲーム機を親が持ってきたことがあって、そのときには僕や妹がまったくと言っていいほど見向きしなかった経緯があったのだ。

たぶんコレだったと思うのだけど・・・

 調べてみると、バンダイさんが日本では発売していたのかな?

金型作りをしていた父の会社には、当時携わった金型の完成品が多数持ち込まれていた。おもちゃとなれば、そのおもちゃを欲しがる子供のいる社員に配布されていたらしい。たぶん、それでうちに来たのだと思うけど、僕はあまり興味を惹かれなかった。休みの日に父と一緒に遊んだ記憶はあるのだけど、むしろ父の方から誘ってきていたような気がする。そんなこんなで、我が家ではあまりゲームに対する警戒心が強くなく、僕もあまりゲームが好きって訳でもなかったから、親からの過剰な制限も受けることもなく、むしろ親とゲームの話などを結構頻繁にしていたと思う。新しい物好きだったのかな?

で、ドラクエに戻ってくるのですが、僕が攻略本見つつプレイしている姿を見て、父はそこに勉強している姿を重ねたらしい。ゲームが与えてくれる課題に対して攻略本と言う参考書を片手に挑んでいる姿に見えたらしい。そして、ドラクエのシステムにえらく感心していたのを覚えている。曰く「経験値を積んで、レベルが上がってゆくっていうのは実際の人生も同じだ」と小学4年生の僕に言っていた。もしかしたら、僕が攻略本を見てプレイしているのをあまり快く思っていなかったのかな?

今なら、その父の言葉を理解できる。

そう、人生も同じだ。人生にはリセットボタンはないし、人生は宿屋に泊まって傷が回復することもないし、教会へ行って生き返らせてもらうこともできない。でも、攻略本があって、それを見て、その通り進んで行くのが面白いとはいえない点は一緒だと思う。攻略本から外れると、時に深いダンジョンで迷い、旅の目的がなんだったかさえ忘れてしまう。でもさ、僕らの人生って倒すべき魔王はいないんだよね。中にはいるって言う人もいるんだろうけど、少なくとも僕の人生には倒すべき魔王はいないし、旅の終着点も決まっていない。もしかしたら、僕はまだアリアハンの城の周りでスライム狩りをしているのかも知れない。でも、それはそれでいいんじゃないかな?自分の一生使って、攻略本の正しさを確認するのでもいいし、攻略本なんて見ないで勘を頼りに進むのだってかまわない。途中のミニゲームにはまってしまったっていい。ゲームって人それぞれで楽しみ方が違うんだから、同じゴールである必要はないんだよね。

さて、カジノでも行ってくるかな。