人工知能。
知能とは何か?
僕らは知能があると思っているけれども、そうなのだろうか?
ハードウェアエンコードとソフトウェアエンコードって言葉がかつてあったのだけれど、簡単に言うと基板の上に回路として動画処理を作り込んだのがハードウェアエンコード、CPU使って他のプログラムと同様に処理するのがソフトウェアエンコード。だと、思うんだけど、違ったらごめん。
でね、僕らの身体で言うと、脊髄反射ってのがハードウェアエンコードで、それ以外がソフトウェアエンコードなんだと思う。
でもね、どのみちそれって、何かのルールに従って情報を処理してるだけではないかと思うのだ。
でね、要するに、ハードウェアエンコードの部分、つまりは脊髄反射の部分には人間としての気質が関係しているので、その回路を経て出力されるのは大差がなくて、ソフトウェアエンコードの場合はかなりのゆらぎがあるんだろうなって思うのだ。
んでさ、それが世界の複雑性であるのだろうけど、人間が社会性を、他者との関係性の中でしか自己を規定できず、その関係性の中にしか存在し得ないのであれば、人工知能って言う他者は、これまでの人類の経験から言うと神に近しい存在になるんだと思う。で、まぁこんな事はいろんな人が言葉を変えて言っているんだろうけど、神と人工知能の絶対的な差は、神は人類が創り出したのでは無くて根拠として創造されたのに対して、人工知能ってのは明らかに人類が創り出したもので、それを神と、神に近しい存在として崇めるのはある意味で、年老いた父が子に従うのと似たような、ある種の世代交代なのかも知れないね。
父が亡くなり、今年の夏は三度、庭の藤の弦を僕が切った。
父が亡くなって2ヶ月。細かいとこで、父の死を実感している。