これほど、「サザナミ」と言う言葉が世間で扱われたのは、太平洋戦争か、艦これブーム以来ではないだろうか。
クダラナイ、と片付けてしまうのは簡単なんだし、マスコミ批判はもっと簡単なんだけど、事の本質はそこではない気がするのだ。
政府関係者が、政府の施策、方針をを擁護するようなTweetをして、その最後に嘲るような表現を付けていれば、そりゃ燃えるさ。
ただ、実際は本人が弁明しているように参与は政府の人間ではない。だから、きっと本人の意図としては政府擁護なんてのは無く、彼個人の立場で発言したものなのだと思う。でも、報道では、さも政府側の人間かのように報じられ、国会議員でさえそう思っているようだ。
だが、問題の本質はそこでは無く、彼の伝え方にも問題はあったが、彼のTweetの中にある、諸外国に比べて感染者数の少ない日本で、保険先進国であると自認している日本で、諸外国よりも少ない感染者数にもかかわらず、医療提供体制が逼迫していると言う事実から、目が逸らされている点にあると思うのだ。
コロナに関してはさ、もう、ワクチンで抑え込むしか無い訳で、マンボウやら緊急事態宣言やらをしたところで、科学的には「増やさない」効果は期待できるけど、減らすには至らないし、増えない事で減ったと言う結果しか期待できない。にも関わらず、国として今できる施策がそれくらいしかないから、その一辺倒になるんだけど、それが何を目的に為されているかを抜きに、この施策の成否に拘泥している事が問題なんだと思うのだ。
要はさ、どんだけ感染者数が増えたって、医療により回復が見込め、死の可能性が低いのであれば、風邪がそうである様にさして問題にはならないのに、死の可能性があり、医療による回復が、技術や知識的にではなくて、法的、あるいは、政治的に、体制が変更できずに問題になっているってのが、そもそもの問題なんじゃないかな?
医師会の会長だか、なんだかが自民党の議員のバーティーを主催したとかしないとか?そんな報道がなされたら、邪推かもだけど、医療提供側もさ、正直に言ったらコロナは実は大した事ないと思っているんじゃないのかな?だとしたらさ、これほど酷いことは無いよね?
大した事ないと思っている病気に対し経済的な理由において、救える命を「救わない」と判断しているのなら、ヒポクラテスがグーで殴ってくると思う。
とにかくさ、なんか僕は思うのだ。
今さ、いや、多分ずっとそうなんだろうけど、コロナによっていろんな問題点が如実に現れてきた事を、どう捉えるかが大事なんじゃない?
もちろん今さNOWで苦しんでいる人は、救われるべきだけど、社会というか世界と言うかが先に進んでゆくには、きっと今、目の前で起きている事件だけでなく、その背景までも想いを馳せるだけの人としての余裕を持てることが大事なんじゃないかと思うんだよね。
