時々足踏みはしてるけど、向かっている
気温が上がり始める、7時頃
夜露を含んだ地面から匂う土の香り
僕は眠い目をこすりながら思い出す
子供の頃の思い出を
夏の思い出はいつだって、蝉の声が聞こえる
神奈川に住んで、10年。
時代のせいか、場所のせいか、生活習慣のせいか
僕の夏から蝉の声が消えた
時折、夜に何を思ったか、独り鳴く蝉が唯一
なぁ父さん
僕はあなたが僕に望んでくれた世界を生きられているのかな?
なぁ母さん
僕はあなたがくれた愛情を他の誰かに分けられてるのかな?
きっと
場所が変わっても
時代が変わっても
どんなに遠く、永い時が流れても
親の愛は変わらない
いい言葉を聞いた
「何度生まれ変わってもあなたの子供に生まれたい」
いつか、いつの日にか言ってやる
そんな事を、とある母の愛を聞いて思った