カフカの「変身」
- 作者: フランツ・カフカ,Franz Kafka,高橋義孝
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1952/07/28
- メディア: 文庫
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なんか、今この話がものすごく良くわかる気がする。
一言で言ってしまえば僕は疲れているのだろう。
そして、僕が大人になったのだろう。
きっかけは「明日の朝目覚めたら、まったく別の人生が始まる」と言う願望だった。そこからの連想で「変身」を思ったのだけれど、読んだはずの内容が詳しくは思い出せなかった。まぁもう20年以上も前に読んだはずだから仕方ないのだろうけれど・・・そこでWiki先生にご相談。
ん~あらすじ読むと、このお話が統合失調症のお話に思えてならなかった。
僕自身はそのような診断を受けたことはないし、恐らく違うと思うのだけど、今日感じてしまった「変身願望」とそれに至るまでのプロセスが、変身後のザムザの仕事に対する愚痴でよく理解できた気がした。
「やらなければならない」と理解できていても「やりたくない」ことをしていると、逃げたくなるのだろう。それでも逃げずにいると、人の心はその中の大事なものを守るために、きっと行動してしまうのだ。「やらなくても仕方がない」と思える状況を自分から作り出してしまうのだ。それが病気の症状なのではないだろうか。
統合失調症については、僕の持つ知識は少ないので、これは単なる思い付きでしかなく間違っているのかもしれないけど、理屈でない部分で「わかって」しまった気がする。
これねぇ。
この映画ねぇ・・・
今こそテレビで放送して欲しい。
「絶歌」でしたっけ?
神戸の事件の犯人が書いた本。
また、別のエントリを立てて書くつもりだけど、批判するのも違うし、かと言って僕も擁護はできない。ただひとつ僕が言えるのは、言えるっていうか願うのは、これ以上悲しみを増やして欲しくないということだけ。
とにかく、そんな本が出ている今こそこの映画は放送されるべきだと思う。
この映画についてもまた別エントリ立ててご紹介したい。
お酒飲んで、いろいろ書いてたら、なんか回復してきたっぽい。
で、タイトルなんですけど、本当はねこんなこと書きたかったの。
僕らは記憶があるから、自分を自分と認識できて、でも自分であることが時に辛くなることがある。自分が今辛い理由と原因と、そして目的がそれぞれ違うから。
記憶はきっと過去のことなんだけど、それが未来を作る。
だからきっと、未来が見えないときは過去を見たくない時なんだ。
そして、未来がしっかり見えているときは、きっと過去としっかり向き合えているとき。
さらに、その未来が見えているからこそ、そうでない今がもどかしい。
すると、きっとそれがストレスになる。
僕は今ようやく過去と向き合って、前へ進もうとしているのかも知れない。
そして、きっと僕が今欲しいのは、あと1日だけでいい。お休みが欲しい。