久しぶりの雨
とは言っても、今はまだ霧のように細い雨が降っている
歳のせいだろうか
少しホッとする
ギラギラと眩しい太陽に照らされた日が続くと
少し暗い雨の日は心が落ち着く
夢を見た
懐かしい人の夢
夢でも会えたのは嬉しいのだけど
それが夢を見ているときでさえ、夢だとわかるのは少し
悲しかった
それでもどこか夢じゃないって思いたくて
信じたくて
覚めてゆく意識に抗うように
強くシーツを掴んで
目が覚めた
雨が降っていた
鉛色の空から
しとしとと
これで水不足も少しは解消されるかな
なんて考えていた
たまにはこんな日だって
あってもいい