幸福のヒント?

僕による僕が幸福になるための、ヒント集にするつもりだけど、だいたい愚痴、ときどき妄想、たまに詩っぽいの

俺の妹がこんなに可愛いはずがない?

どうやら明日、妹が彼氏を連れて来るらしい。いわゆる「娘さんをください!」面談らしい。

 

僕の極めて自分勝手な計画では10年前に済んでいなけりゃいけないイベントなのだが、10年の遅延を経て明日発生するらしい。僕が独り暮らししてる間に起きて欲しかったなぁ。

 

んで、なんの因果か、最近「俺の妹がこんなに可愛いはずがない」というアニメを見た。

 

世に蔓延る「妹萌」に対するアンチテーゼなタイトルではあるが、内容はガッツリと妹に萌て気持ち悪い。嫌いではないけど、自分に置き換えて、リアルに妹に置き換えて見たら気持ち悪いのひとことでしかない。でも、なんか共感できる部分もあって結局最後まで見てしまった。

 

幸か不幸か、僕に良く似た妹は街中を一緒に歩いていれば、一発で血の繋がりがある事を見抜かれるほど良く似た妹は、決してモテるタイプとは言えない。

とは言え、僕がどちらかと言うと、極めて強いて、だけど、どっちかって言われたら女性的な顔立ちをしているから、たぶん、着飾りゃっぽい感じには見える土台は持っている。でも純粋に男性として僕が魅力に感じるかというと、んまぁ話して見て気が合えば、無しではないって感じの妹。そんな妹が彼氏を連れて来るのだ。妹も35となった今となっては、ありがたいと言うしかない。

 

連れて来る相手は、僕より年上らしい。年上のブラザーインロウだ。それも若干気まずいのだけど、それ以上に僕が気不味いと感じる理由は、たぶん僕の恋愛観なのだろう。

 

聞けば彼氏は43だとか?これまで結婚もせず、妹へのプロポーズはこれまで幾度もしていたのだとか?それを妹は、断っていたらしい。たぶんそれ僕のせいだ。

 

お兄さんたる僕は、長男らしく、意外としっかりとしているように見えて、次男坊的な自由奔放さを持っていた。大学卒業はしているものの、退学ギリギリで高校も大学も卒業している。履歴書だけ見れば中小企業に入社し、テンプレートな人生を歩む事を予想されていて、きっと親兄弟もそれを最低ラインと見積もっていたことだろう。だが実際は、それを大きく下回る体たらく。真面目な妹の人生プランにも大きなマイナスの影響を与えたことだろう。

 

付き合い始めて10年近くなるらしい。

 

その間に、何度もプロポーズはされたものの妹は首を縦には振らず、ただ答えをはぐらかしていたようだ。

 

僕が独り暮らしして自由落下を楽しんでいた頃、妹は僕に遠慮して結婚を躊躇ったのではないだろうか。

その間に僕は2年ともたない恋愛を繰り返し、たくさんの傷と同じだけの喜びを得ていた。自分を無条件に愛してくれる人たちの人生を犠牲にして。

 

妹が今になって結婚を決めた理由は僕にはわからない。でもね、僕はこれまで想像していたことが本当のことだと思いたい。僕が情けなくて、頼りないから、妹が結婚を躊躇っていて、僕が実家に戻った事で、妹の信を得て、彼女は結婚を決意したってね。

 

僕が実家に帰った理由の1つ、妹がガン検診で引っかかったことなんて関係ないって信じたい。

 

先週最終的な検診をしたらしい。

 

結果がネガティブであることを願っている。

 

彼女はまだ死病にかかるには早すぎる。

僕の愛する妹が幸福にならないはずがない。

 

 

僕が親に怒られているときに、顔の形が変わるほどに殴られて、父親に「どうしたらお兄ちゃんを許してくれるんですか?」と問うた妹に、いや、そんな妹のために僕はなんでもしてやろうと思うのだ。