Nosralgia

昭和64年1月。 冬休みが明けたばかりの、短縮授業の時期だったと思う。 祖父が危篤に陥り、顔色を変えた母親が学校へ僕と妹を迎えに来た。 小学校5年生の僕と3年生の妹にとって、親族の”死”に立ち会うのは初めての経験だった。 普段はどこか抜けたところがあって明るい母親の真剣な表情が僕を不安にさせた。泣きたい…