騒がれたのはいつだったか?
確か中東の戦争に自ら進んで行ったジャーナリストが拉致されて言われた言葉だったか?
僕は臆病で、幽霊とかって怖い人だ。だけど、最近youtubeで心霊系動画とか、都市ボーイズや島田修平のお怪談巡りは大好きで、毎朝見ている。何故朝なのかというと、夜見ると怖くて眠れなくなるからなんだけと、それくらい僕は臆病なのだ。
好きなのに制限される。いや、制限は「されて」はいない。自分の都合によって、制限しているのだ。夜眠る為に、エンタテイメントとして心霊系の動画を夜には見ないというのは、制限ではなく僕の選択で、そこで起きることは誰のせいでも責任でもなく、まさに自己責任の話になる。
そこでさ、僕は気づいたのさ、自己責任論ってのは究極的に他責的な態度ではないか?
僕は43で、いわゆる氷河期世代と言われるのだけれど、氷河期世代であると言う自覚は、ほぼない。
事実として、氷河期世代は新卒での有効求人倍率は1以下だから他の世代に比べて低かったのだけれども、ゼロではないし、その環境であっても就職できた人もいれば、就職しないことで僕は、面白い経験をできたと思う。
そりゃさ、多数決的な価値判断でいうと、僕の経験した面白い事は、ほぼ無意味だけど、それでも、僕自身にも後悔はあるけど、概ね幸せだと思っているのだ。
自己責任論て、結局のところ、個性を全体にあてはめて、その個性を全体が受け入れる為に支払うコストなんではないかと思う。
僕らは自分にしか責任は持てないんだよ。なのにさ、社会的責任やら立場に対しても責任を持たされていて、で、社会的責任を果たすには自分を、自分の権利を犠牲にする他には方法が無くて、それは結局のところ、自己責任というのが、社会性を帯びた個人の他責的な態度なんではないかと思う。