幸福のヒント?

僕による僕が幸福になるための、ヒント集にするつもりだけど、だいたい愚痴、ときどき妄想、たまに詩っぽいの

車窓のサンの淵

首都圏在住等言えば、聞こえは良いが、実際はギリギリ首都圏、一駅二駅、行けば首都圏に疑問符の着く場所に住む僕だからこそ気付ける事がある。

 

鈍行列車の対面シ−ト。その窓のサンの淵に僕は感動するのだ。

 

僕ぐらいの背丈だと、ちょうど、肘をかけたり飲み物を置いたりするのにピッタリの高さ。何気なく、その淵を手で触った時に、僕は感動に包まれた。

 

緩やかに、車内側に向かい上向きの勾配がついているのだ。言うまでもなくものを載せた時に、揺れで落ちる事を防止する措置の為だと思う。

 

最近の車両では、在来線にものを置くトレイなど、グリーン車両にしかないのだが、そのトレイよりも慎ましやかに工夫されていて、そこに僕はこの設計の妙を感じ、導入させた人達への感動と敬意を禁じ得ない。

 

おそらくは、物を置くためには設計されていないだろう。にも関わらす、置く人のことを想定した対処。これぞ、ホスタビリティってものじゃないかな?

 

誰一人として得することの無い正しいだけの選択。要不要の観点だけからの判断。効率の良さがもたらすものはきっと便利で不愉快なものなんだと、僕は思うのだ。