幸福のヒント?

僕による僕が幸福になるための、ヒント集にするつもりだけど、だいたい愚痴、ときどき妄想、たまに詩っぽいの

悲しいこと

先週末に祖母が亡くなった。

92歳。大往生と言えよう。

 

今僕が、40なので僕は、彼女が52歳のときの孫になる。昭和の1桁代の東京に生まれ、戦争や疎開を経験し、叔父と母を生み育て、祖父の町工場の切盛りして来た祖母。僕があと12年どんなに努力しても彼女ほどの人間になれる気がしない。

 

晩年は、痴呆が進み、もしかしたら僕の事など認識すら出来ていなかったかもなのだけれど、それ故に彼女の本質が善であり、優しさや寛容を体現していたのだと、孫としては不遜かもだけど、感じていた。

 

施設に入ってからは、痴呆の進みは早く、会いに行くたびに僕は悲しく思った。それでも、見舞いに来た僕を労い、優しい言葉をかけてくれる祖母に尊敬の念を強くしていた。

 

背負った祖母の軽さに悲しみを感じつつ、彼女の生きてきた姿に思いを馳せると、途端に彼女の重みを感じる不思議。

 

この人の孫であることを、僕は誇りに思うと共に、今の僕自身を恥ずかしいとも感じた。

 

取り返しのつかないことなど、世にいくらでもあるのだろうが、僕は祖母を見送るにあたって感じた後悔の念程に、強く後悔をしたこがなかったと思う。

 

おばあちゃん。本当にありがとう。

僕は、あなたの孫として生まれたことを誇りに思います。そして、その誇りに見合う努力をすることを、約束します。努力の結果は約束出来ないけど、できるだけ幸せになるね!

 

ありがとう。