ifの話、人は好きだよね。
僕も好き。
今に不満がある訳じゃない。って言えてたときも、今に不満がある今も、僕はifの話を好んで止まない。
かつて触れたこともあるかもだけど、タイトルすら怪しい映画の記憶。老人が若者に問われて答える「年をとって最悪なのは、年を取ったとしても、若い頃の記憶が、消えることは無くて、感覚も残る」みたいな話。
なんかね、今、それをつくづく感じる。
好みの変化って片付けていたいろんなことが、やっぱり年齢的な、劣化とは言いたくないけど、変化なんだなって思ったんだ。
で、まぁそれを悲しんでいるかと言うと、そうでもなくて、なんかそれはそれで楽しいことなのだろうと思うのだ。
でも、絶対的に寂しい。
自分が喫煙ルームで語られる、子供の受験の問題に親として同調できないは仕方ないとして、家のローンとか子供の進路とか、年相応の悩みが無いとかって、幸せなのかもだけど、寂しいのだ。
もし君が、これを読んだ君が、抱える不安や不満がこれと同じなら、ひとつだけアドバイスを。
きっと、僕らは壊れてる。
しかも、その壊れ方は、ひどく残酷で、他人には、他人の閉塞感には希望に映る閉塞感なんだ。だから、気をつけよう。
君はね、僕が、惚れっぽい僕が、何人目かさえわからないくらいに惚れた、人なのだから。