たぶん、なんだけどね、自己実現なんて言葉は後出しジャンケンで、振り返って見てさ、そうだったんじゃないかな?なんて言う思い込みなんだと思うよ。
えげつない言葉で言えば、性欲は安易に愛に変わり、承認欲求は社会貢献なんて耳障りの良い言葉に変わる。
教え子がね、恋に悩んで傷付いて言った。彼とは自己実現のレベルが違うと。
あからさまな言い訳だけど、きっと彼女にとっては動かし難い事実なんだろうね。
僕らは、僕らおっさん達は、いつの間にか自分たちがあれ程にも反発を覚えた、大人の知ったかぶりな、因果律に根ざした理屈を子どもたちに教えてしまう。
ま、それも仕方ないよね、結果から考えた理屈を子どもたちに教えるんだもん。そりゃ後出しジャンケンさ。
だから自己実現のレベルとかってくだらねぇ理屈で納得すんな。
単に君の女性としての魅力が足りなかったんだよ、そのボンクラ自己実現男にとってね。
結果で笑え。