シンギュラリティなんて言葉があるのだけど、でも実は、もはやそうなんじゃね?
小学生のころ、「僕らの7日間戦争」って映画を見てさ、思ったよ、あぁもう僕らを、僕らが倒すべき敵はいないんだって。
誰もがなんとなく幸せで、誰もがなんとなく不幸。
たぶん時代は、そんな時期を経て、再び、三度?何度目か分からないけど、敵と味方をハッキリ分ける時代が訪れているんだと思う。
そんでもって、敵がいるのはわかるけど、誰が敵だかわからねぇっていう、テロとの戦争みたいな世界。
右に寄る世界。
でも良く聞いてみると、右も左も、同じこと言ってる。
あなたを幸せにしますってね。
シューシュポスが押し上げる岩。
頂上に辿り着いたら転げ落ちる岩。
シューシュポスは何故岩を押し上げるのだろう?
無駄とわかっていて、堕ちるとわかっていて。
無駄でも、何もしないよりゃマシだからだろうと思うんだ。
右も左も、どっちにしたってシューシュポスが押し上げる岩ほどのテーマしか、もはや人間が悩むことなどなくなっているんだろうね。
ならさ、好きなように生きていくしかないんじゃない?
ってね、結局のところ、僕も手垢の付いた言葉しか吐けないのだけれども