幸福のヒント?

僕による僕が幸福になるための、ヒント集にするつもりだけど、だいたい愚痴、ときどき妄想、たまに詩っぽいの

帰郷

一人暮らしを始めて、早10年。

「盆暮れ正月」だけの帰郷。
寂しいとは思うんだけどね、それを自覚していないのかもしれない。
自分の人生を振り返るほどの歳でもないし、かと言って、ただ未来だけ信じていられる歳でもない。実家に帰ると、そうただ未来だけを信じてた自分に出会ってしまうのが、少し照れくさい。そして、独り身の僕が感じる家族という安心感、それはつまり10代のころに感じてた重苦しさなのだろうけど、そこに若干の気恥ずかしさを感じてしまう。だから未だに家族を持てないのかな?
 
たまたま、なんだけどさ中学時代の親友に地元の駅で出会った。
彼は家族サービスの帰りで、家族でいた。なんかさ、もう驚愕だった。仕事で相手しているような子供を連れてかつての友達がいる姿を見る。初めて(中学時代の同級生だったらしいけど)会った奥さんは、普段仕事でお会いしているお母さん方と同じような雰囲気になっていた。
 
自分はまだ若いなって思う。複雑な気分。決して見た目だとかじゃないんだ。考え方とかやってることが若い。そして、それがなんて言うか負い目には感じられないんだ。
 
もちろん、親の期待に応えられていないのはわかっているのだけど、そして自分自身でも結婚したくないわけじゃないし、子供が欲しくないわけじゃないのだけど・・・でも、きっと僕は大人になりきれていないのだと思う。
 
ピーターパン症候群ではない。大人になりたくないとは思わない。どちらかというと大人になれてない。大人にならなきゃとも思わないのだけどね。大人だとか、子供だとかって分け方を僕はしていないような気がする。
 
人として生きていたい。
 
しかし、実家に帰ると人ではなく、息子であり兄である自分がいる。そしてそれを疎ましく思っていた10代のころとは違って、懐かしさとともにやっぱり多少の窮屈さを感じてしまう。
 
でも帰郷するたびに感じるんだ。
僕がドタバタともがきながら求めている「そこにいていい理由」。
それが、この家にはある。当たり前のように。始めっからそこにあった。
 
そして、僕が作りたいのはきっとそれなんだな。
子供たちのために「そこにいていい」場所。
 
そこでは子供とか大人とか、親とか息子、娘とか、そんなんじゃなくて、人としてそこにいていい。そんな場所。
 
Could you make it with me?