鼻につく樽の香り
喉を通る焼け付くような感触
口に残る甘み
体の芯から熱が沸いてくる
「こんな飲み方、身体にゃ良かねぇんだろうな・・・」
と一人つぶやきタバコに火をつける
換気扇やベランダに出て吸っていたころが懐かしい
たゆたう煙
ご丁寧にちゃんと風にのってる
どこへ行くのだろう
連想ゲームのように思考が飛んでゆく
思い出したくない思い出に胸が焼ける
再びテキーラのボトルに手を伸ばす
圧倒的な孤独に
震え
自ら肩を抱く
そうしながら同じ洗剤を使っていた女の子を思い出している
詩人体質
感情の高ぶりが言葉によって昇華され
冷静な自分によって批判される
こんな自分がめんどくさい