悪霊を憐れむ歌
もしかすると、お気づきの方がいるかもしれませんが、僕は映画が好きでした。
今でも好きは好きなんだけど、2時間見続ける気力がないw
学生時代はホント良く見てました。それこそ、本当に学校にいても、だいたい図書館で映画見てるくらい。何しにいっているんだって言われちゃうかもだけど、レンタルしてたらって思うと学費分くらいは行ってるはず。
好きな映画には偏りがあって、何でも見るってわけじゃなくて、好きな俳優・監督で見てるかな?もちろん話題になったものも見てたけど、ホラーだけは眠れなくなるので見ません。
でも、この「悪魔を憐れむ歌」はホラーっぽいんだけど主演がデンゼル・ワシントンで「大丈夫、絶対怖くない!」って勇気を振り絞って見ました。あんまり怖くはなかったけど、多少グロイ表現ありです。
お話は
接触感染的に悪魔が乗り移って犯罪を犯してくのを刑事が追い詰めてくんだけど、結局逆に追い詰められちゃって大変!みたいな話でした。
いやぁレビューとしては最低な粗筋だなぁw
でも、大筋は間違ってないと思います。
今回のタイトルは劇中で悪魔が歌う歌
「Time Is On My Side」
はローリングストーンズの楽曲名にしました。
と言うのも、この歌の中で、「時間は俺の見方さ」 みたいなフレーズがあるんですが、それがすごく心に残ってて忘れられないんです。
劇中の悪魔の設定で「接触して憑依してゆく」ってのも斬新で、誰しも心の中に悪魔性があって、それを発現させているって考えたらすっごいシックリきちゃったんですが、「時間は俺の見方さ」ってフレーズも当時しびれました。
よく言う労働者は「時間を切り売りしている」ということの意味
当時アルバイトはスーパーの魚屋さんでした。田舎だったんで、昼間のバイトで時給800円ってそこそこ良かったんです。冬は寒いし魚臭いし大変でしたけどね。でも楽しかった。いろいろ学べたし、一緒に働いてた社員の人とかめっちゃいい人たちだったし。一緒にスノーボードとか行ったりね、社会の人間関係をそこで教えてもらった気がします。だから、時間を切り売りしている自覚はほとんどなくて、どちらかと言うとキッチリ正社員で働いているときの方が時間の切り売り感は半端ないっす。
今回、転職をするにあたって考えたの。僕は今の仕事もう7年もやってて、特に最初の3年は不満を言うこともなくそれこそ魚屋のバイトみたいな感じで楽しんで働いていた。それって多分報酬を得るためにしている仕事ではなく自分の目的に即した仕事だったからなんでしょうね。報酬に対しての自分の労働≒時間が金銭面以外の部分でトレードオフできていたというか、それ以上のものをもらえていたんだと思います。だから働いている時間はあっという間に時間が過ぎていきましたし、良くないことですけど3日間貫徹で仕事しても不満に思わなかった。これがブラック企業を生む基なんでしょう。
要するに報酬に対する対価として労働力ではなく時間を提供したと意識した時に労働者は「時間を切り売り」することになるんでしょうね。
そして今、と言うか今日ですけど、誰に頼まれるでもない、報酬が約束されているわけでもなく、誰に読まれているかもわからない、ブログをおそらく1万文字以上書いているわけなんですが、これも多分楽しいからやってることなんですよね。そうするとね、なんか
「Time Is On My Side」
になるんです。
あっという間に時間が経ってしまうってことあるじゃないですか?
寂しい一人身の僕は日曜日のこの時間にはやることなくて酒飲んでベロンベロンになって時間をやり過ごすしかなかったんですけど、今もうあっという間に時間が過ぎてゆく。そして、その生産性たるや普段仕事で文章書くより(当然だけど)圧倒的に勝ってます。
ただ、これって暇なときにはいいけど、忙しいときは最悪ですよね。悪魔的です。
同じ24時間なのに、感じ方が違う。
時間が足りないって言う人は、その人感じ方次第でしょうけどきっと悪魔的な時間に取り付かれているのかもしれませんね。
あぁ、僕の中のダイモーンがこのブログを書かせるんだ!w