幸福のヒント?

僕による僕が幸福になるための、ヒント集にするつもりだけど、だいたい愚痴、ときどき妄想、たまに詩っぽいの

月と6ペンス 月とすっぽん 

人生いつでもターニングポイントなんです

うん。

 

また転職しそうです。

 

人生設計とかない人なんで、自由にやらせてもらっています。

 

と言うよりは、自由に生きることが人生設計になってきました。

 

まぁ、人として生きてゆくからにゃ人と交わり、影響しあっているわけで、何もかもが自由になるわけじゃないし、社会的な責任ってのは果たさなきゃいけないと思っています。だからこそ、まだ生きていられるのかな。

 

文系学部生の卒論みたいな「自分史」を書くつもりはないのですが、僕に影響を与えた物語を紹介したいと思います。

 

月と六ペンス (角川文庫)

月と六ペンス (角川文庫)

 

 

サマセットモームの「月と6ペンス」

有名な物語なんで、僕の解説は例によって簡単に

 

「40歳のおっさんが「絵書きたい」とか言い出して、家族捨てて、留学先のパリで友達の妻に手出して、最後にゃタヒチ行って現地の女性とウハウハする話」

 

たぶん、大きくは間違っていないはず。異論は認める。

ま、もっとわかり易く言うとゴーギャンをモデルに書かれた小説です。

 

これね、主人公のストリックランドの鬼畜っぷりが心地いい!ネット上のスラングで言うところの「真面目系クズ」または「アート系屑」なんでしょうかね。

 

芸術のためなら家族も捨てるっていうね。それまで20年以上も確か真面目に公務員してたって設定だった。で、40になったときに「今まで家族のために真面目にやってきたんだからこれからは自由に生きる!」みたいなこと言って家族捨てちゃうのね。

 

なんか僕がこの本を読んだのは確か中学2年生くらいのときだったのだけど、それまでの僕の家族観をぶち壊してしまった。いや、違うな「父親」や「母親」の立場で考えられるようになったと言うべきかな?「家族のために20年」我慢してきたんだとしたら嫌だなって正直思った。自分の父親が家族のために自分の人生を犠牲にしていると思いながら仕事してたら嫌だなって思った。自分の母親が家族のために自分の人生を犠牲にしているって思いながら家事してたら嫌だなって思った。そしてたぶんこれが僕の結婚って言うものに対する恐怖心になっちゃっているんだと思う。

※け、結婚できないわけじゃないんだから><

 

まぁ、幸いにも僕にも結婚を考える機会というのが何度かあったわけですよ。そのときにいつも頭をもたげてくる問題がこれね。「結婚が義務にならないか?」

 

理屈っぽいって言われりゃそれまでなんだけどさ、愛し合う男女(男女でなくてもいいけど)が一緒にいるのに結婚は必要な手続きなのかっていうとそうじゃないじゃない?もちろん家計を共にし、生活を共にする上でいろいろな利点があるのもわかるんだけど、単純に愛情の延長線上にあるものではないよね。だからどこまで行ったら結婚すりゃいいのかわからないってのもあったし、結婚する意味が僕にはピンってこなかった。

 

なんて言い訳しちゃってたんだけどね。たぶん本当のところは怖かったんだと思う。自分がストリックランドみたいになりそうで。

 

でも結局、今僕の生き方は既にストリックランドだ。

自由には生きているけど、やりたいこと出来ているかって言うと話は別なんだけどね。

 

「月と6ペンス」は「月」が夢をあらわし、「6ペンス」が現実を象徴しているらしい。残念ながらストリックランドと僕とでは「月とすっぽん」なんだけどね。

 

次はお給料いいところで働こう。