僕は、イヤ、僕の悪いところは、その昇華力だと思うのだ。自分が明日をどう生きるか悩んだときに、僕は結局、主語を置き換えて、人類は、と語りだしてしまう。
つまりはきっと自分が薄く、世間と繋がりが薄いからなんだろね。アイデンティティの危機?みたいなもんだろう。でも、これを紐解くと、最終的には人の認知力の問題になってくる。
人類はその知識を増やした結果、様々な有用なルールを発見し、利用してはいるのだけど、そのおかげで、客体化する能力が高くなり、自分自身を、生々しい感情を持つ自分って言う生き物さえ、自分という一般名詞の定義に押し込めてしまったのだと思うのだよ。
あれやこれやそれって言う曖昧な代名詞でしか語れなくなった人類は確実に老いたのだと思う。