今週のお題「読書の夏」
タイトルはスティーブンキングの「幸運の25セント硬貨」より「例のあの感覚、フランス語でしか言い表せないあの感覚」をもじって付けました。
ま、つまりデジャヴュってヤツなんですけどね。
その前にキングについて。
すごいですよね。
ホラー作家としての印象が強いかもしれませんが、彼の書くジャンルは本当に多岐にわたっていて、映画化された作品でもその数はこの時代のどんな作家よりも多いんじゃないでしょうか?僕くらいの世代の方は夏の風物詩として「スタンドバイミー」ってありませんかね?昔テレビで夏休みになると毎年やってたような気がします。
さてさて、デジャビュなんですけど。
本を読んでいると「あれ?これどっかで読んだことあるな?」みたいな感覚に陥ることありませんか?
ずっと昔から気になっていて、調べてみたいと思っているのですけど、たとえばこれ!
イザナミノミコトとイザナギノミコトに関する黄泉の国のエピソード
と
オルフェウスの神話
いろいろと指摘されていることも多いのでご存知の方もいらっしゃると思うのですが、そっくりですよね。話の筋もそうだし、細かいところまでそっくり。時代も地域も違うので、恐らくは古事記に書かれた日本神話がギリシャ神話の影響を受けていると考えるのが自然なんでしょうけどね。でも、どうやらニュージーランドのマウリ族の伝説にも同じようなものがあるとかないとか?
何が起源であるかを明かしたいと言う風には思わないのですけどね。でも、類似性があるってのは、なんとなく夢のある話と言うか、少しワクワクするようなことだと思うのです。少なくとも、まったく違う文化圏にいる人たちに受け入れられるってのは、つまりはそのお話がきっと人に共通して響く内容だったからなんだと思うんですね。
そう言うのを知ると、なんかもうホント世界中が分かり合えるときが来るんじゃないかって期待しちゃいます。難しいみたいですけどね。
そして、TPPがどうのって言っているこの時期だと「パクリだ」なんだと言う問題も出てくると思うのですが、んまぁ、ほらそこは映画「スターウォーズ」が黒澤明監督の「隠し砦の三悪人」のオマージュだって聞いてもあまり嫌な気分にはならないでしょ?なんかそんな感じで焼き直しとか、再解釈とかしていって良いものだと思うんですよね物語って。骨太なテーマがある作品はそれに耐えられるんだと思います。当時も賛否両論ありましたけど、ディカプリオの「ロミオ+ジュリエット」も僕は好きでしたしね。
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「ロミオとジュリエット」に関して言えば、もう現代では「家と家の争い」なんて現実味はないですけど、それでも恋に障害はつきもので、だからこそ現在社会でも受け入れられるようなお話なんでしょうね。
夏に限らずなんですけどね。
時間があるときって、その物語や著作の元になっているところまで遡って読むのにいい機会だと思うんですよ。もちろん、時間には限りがあるので、できる範囲でいいとは思うんですけどね。で、そんな読み方をしていたら、僕は結局ソクラテスに辿り着いちゃったんですけど、そこまではお勧めしません。でも例えば、夏休みの自由研究とかでRPGゲームの元となったお話が何かっていうのを探ってみたりするのは面白いんじゃないでしょうかね。だいたいが北欧神話や黄金伝説、ペルシャ、エジプト神話が元になっているケースが多いんですけどね。でもあんまりやり過ぎちゃうと神秘主義にはまってしまうこともあるので注意が必要ですね。
読書って、やっぱり人を成長させるのにいい経験だと思うんですよね。
子供たちに読む楽しさをわかってもらえたらなぁ。