久々に神奈川は雨が降った。
小雨だったけど、ここのところ暑さに辟易していたので、ちょっと落ち着いた。
晴れの日は確かに気持ちいいけど、たまには雨も曇りも必要。
それぞれに、それぞれの美しさがあると思う。
細い雨を見つめて、水の輪廻を思う。
きっと目もくらむような上空から落ちてきているこの水は、かつて地を流れ、やがて海へと至り、そして再び空へと還って行ったんだろう。そして、また再びその連環を繰り返す。姿や形を変えて、時には空へ還る場所が違うのかもしれない。辿る経路は違うのかもしれない。でも、きっとやがては空へと還ってゆく。
人も同じかな?
輪廻転生があるのかはわからない。
でも、生まれ、育ち、やがて死ぬ。
その道筋は、人それぞれだけど、死ぬことだけは誰にも約束されている。
絶え間なく無数に降り続ける雨粒のひとつひとつに想いを馳せることはできないけれど、せめてちっぽけな僕の身体に当たった雨粒、僕の目に留まった雨粒の輪廻くらいは想えるだけの時間くらいはあってもいいのかな?