今週のお題「これ、うちのおかんだけ?」
言うまでもなく僕はマザコンだ。
断言しよう、世の中の男のほとんどはマザコンである。
だってしょうがないよ、初めて出会った女性だもん。
そして、恐らく初めて抱きしめてくれた人。
そんな人を忘れられるわけがない。
どんだけ歳食っても、どんだけ悪いことしても、いつまでも結婚もせずにフラフラしてても、あなたは僕の母親でいてくれる。
ありがとう。
禿る前には結婚するよ。だからもう少しだけ元気で待っててね。
と、とりあえずいい話っぽい始まり方をしといてからの~ってことで。
うちの母は取り立てて面白いエピソードや毒母ってこともなく、正直ここで書くに足るものかも怪しい。でも書く。
母のアイドル「僕」
子供がマザコンなら親はバカなんです、きっと。
もう36にもなる息子ですから、大丈夫だって実家帰るたびに2週間分くらいの「健康に良さそう」なレトルト食品とかくれなくても・・・。
ありがたいけどね。
そう、僕は母に愛されている。
初めての子供だし、それはそれは手のかかる子だったからね。
でもね、フレディも歌ってるじゃん。
Too much love will kill youって・・・
Queen - Too Much Love Will Kill You (Official Video ...
小学生のころ、近所には女の子の友達しかいなくて、男の子と遊ぶ機会が少なかった僕は心配されていたらしい。そんな僕のために母はいつもお菓子を作って友だちがまた来たくなるような環境を作ってくれていた。
けどね、お母さん、お菓子は女の子も大好きなんだよ。そして、手作りなもんだからいつの間にか、僕ではなく母のお菓子作りを目当てにそれまで以上に女の子が遊びに来る家になっちゃった。いつしか女の子と母のお菓子教室みたいになって、試食役の僕はおかげで大きく大きく育ちました。どちらかと言うと横にね。
で、そんなこんなでうちの母が女の子の人気者になって、僕をほったらかしてお菓子教室の先生をしていたときに事件は密かに進行していた。
最初は僕もお菓子作りに参加してたんだけど、やっぱり途中で退屈しちゃって、段々試食専門になってきていた。友だちと母がお菓子を作ってキャッキャ言ってる間僕は、リビングでテレビを見たり、本を読んだり、ほんと寂しい時間を過ごしていた。
そんな自分の家で所在無げに一人の僕を憐れんでくれる女の子がいた。
もう天使だと思った。その子もお菓子作りに飽きてきたのか、段々うちに来ても僕と一緒に遊んでくれて、いつしか二人はものすごい仲良しになっていた。まだ、恋と呼ぶには早すぎる大好きな友達だった。
小学3年生になったころだった、その事件は発生した。
女の子は早熟なもので、小学2年生のころには僕はもうプロポーズされていた。キスもされてた。
そして、その日は僕の初めてを奪われそうになった
その日、埼玉の田舎町の住宅街に小学3年生の男の子の泣き声が響いた。
和室の押し入れに隠れていちゃいちゃしてた時に突然服を脱ぎだしたその子に怖くなった僕が泣き出したのだった。
僕の泣き声を聞いて駆け付けた母が見たものは、半裸の女の子を前に泣いている僕。
ま、当然っちゃ当然なんだろうけど
持ってたホイップクリームの入ってたボウルで思いっきり殴られた。
僕が。
ボウルで殴られて意識が朦朧となった僕が最後に見たのはホイップクリームが半裸の身体について、艶めかしい姿になってた女の子の恐怖に歪んだ表情だった。
僕が意識を失っている間に、その子が正直にことの顛末を話してくれたから良かったけど、もし正直に話してくれていなかったら殺されていたらしい。
お母さん感謝してるけど、ボウルは痛かった。
おかげですっかり奥手になって、やっぱり最初は似たようなもんだったけどねw
Too Much Love kill youな母のお話しでした。