重い頭に眩しい光。
5時ごろ。
閉め忘れた窓から風が入ってきて、カーテンを揺らす。
その隙間から差し込む朝日。
まだ少しアルコールの残っている頭には堪えるが気持ちは晴れやかに感じている。
二度寝しようと布団をかぶる僕に再び強烈な光の一撃。
「わかったよ」
とノソノソと動き出す。
小さい鍋を火にかける。
プレス機に粉を入れ、湯を入れる。
コーヒーの匂いが部屋に満ちて、やっと朝を受け入れる。
何の目的もなしに付けたテレビは何かしゃべっているが僕には外国の言葉のように聞こえる。
また、頭が目覚めていないのかな?
大きく伸びをして、ソファに腰かけコーヒーを啜る。
カフェインが頭を活性化してゆくイメージ。
やっとテレビが日本語を話してくれるようになった。
朝は毎日来る。
見えなくても、日はのぼる。
そう言えばコーヒーが切れていた。買って帰らなきゃ。