遠いアフリカでの目を覆いたくなるようなニュース
怒りを感じて、憤りに身を震わせ
涙さえ流す
でも、次いで始まるバラエティ番組で
芸人を目指す若者の貧しい生活を笑って見る
32インチかそこらの画面から覗く世界は多彩だ
そこに何を求めて時間を消費しているのだろう?
ほんのわずかな時間自分の不幸から目を逸らすため?
自分より不幸な人を見て安心するため?
銃弾の飛んでこない場所でカタルシスに浸るため?
生きると言うことはそんなにも難しいことなのか?
遠いどこかの誰かの不幸を必要とする幸せ
そんなものを必要とする幸せは本当に幸福なのか?
相対的な幸福
そう、だから比較して、ランキングして、自分の位置を確かめる
絶対的な幸せ
どうやったら手に入るのだろう?
その答えがきっと宗教だった。
でも、その宗教さえ世俗の世界で存在するために、世俗の価値観で語られて
いつしか尊い絶対性も失われてく
神は死んだ
と言ったニーチェの本位は知らない
でも、この言葉を僕は都合よく、自分の世界解釈に当てはめる
そう、確かに神は死んだ