というなんかごっちゃ混ぜのタイトルですが
くれぐれも言っておきます。
創作です。脳内です。信じちゃいや。
8 : ななしさん:2017/03/19(木) 14:28:15.91 ID:Uxxxxxx
なぁ聞いてくれないか?
13: ななしさん:2017/03/19(木) 15:28:19.31 ID:Uxxxxxx
ありがと。フェイクも多少入れてくけど、事実な。
もう10年も前のことなんだけどさ、俺死にかけたのね。
そんときに、入院して病室で起こったこと聞いてもらいたいんだ。
25: ななしさん:2017/03/19(木) 17:23:19.22 ID:Uxxxxxx
俺が死にかけたのは、事故だったんだけどさ、意識戻ると病室なわけ、母親なんて化粧ボロボロで「誰だお前?」みたいになっててさ、親父もさ妙に真剣な顔しちゃっててさ、で、わかったんだ「俺やばかったのかな?」って。
修羅場はそっからだったね。俺が意識取り戻しても母親は泣き続けてるし、看護婦さんに「消灯時間ですから」って言われるまで子供みたいに泣いてた。親父はただうなずいて「良かった良かった」って言うだけでさ何も言わないのさ。ただ、二人が手を握ってくれてるのがすごく安心できてさ、ちょっとガラにもなく嬉しかった。
32: ななしさん:2017/03/19(木) 17:40:29.32 ID:Uxxxxxx
あ、すまん。バイクの事故な。生きているのが不思議って言われるぐらいの自己だったらしい。脊髄損傷してて、生きていても下半身は付随って診断されてたらしい。
当時は、まぁちょっとヤンチャだったんで、親父たちがそんな風に泣いてるのがちょっと照れくさかったけど、でも、正直嬉しかったよ。俺がいてもいいんだって思えて。
で、まぁここからが問題なんだが、意識戻したって言っても半身不随になるかもって状態だったから母親も泣き続けていたんだ。医者や看護婦もさ、なんか微妙な目線送ってくるわけよ。俺すごく鈍感なんだけどわかっちゃった、きっと俺元には戻らないんだろうなって。
きっと俺の顔に出てたんだろうね。そっから母親は泣かなくなった。って言っても、俺も意識取り戻してもさ、ほとんど起きてらんなかったからあんま記憶ないんだけどね。
そんな俺をさ、隣のベッドに寝てた奴が見てたんだな。
今だったらたぶん男女別室なんだろうけど、田舎の、しかも20年も前だったからなのか隣はお会い年くらいの女の子だった。
すまんちょっと飯食ってくる。
36: ななしさん:2017/03/19(木) 18:42:39.32 ID:Uxxxxxx
ミ、 彡
| .````````````ノ /‐‐--;,___ 彡
. ,! ( (´.  ̄`i
. ,! ヾ!. |
ヽ,._ ,,!.
! `i```‐-、。--,,________,,,-"`! 待たせたな
. `i. !, `--":::::::::: i;:::::::::::::::::::::::::::| ソ
ミー`!、l. l::: ;:::lノ
三 `| r l、 /::;! __,,-‐‐--
三. l.l ヽ ヽ.__..ソ ィ:::::;!ミ /~ __,,-‐‐-
三 _..,!.l. ! ,!::::/ ミ _,i´. /~
彡 .,! ! ヽ, ヽ ム--‐‐‐‐--ヽ ,!::/ ミ ,;´ ,i´
"〈〃 ,! `!、 ヽ ヽ ⌒ ":/ ミ~~`‐",,-´
((( ,! `ヽ,_ ヽ, /::| ミ ヾ,,;;:‐‐:,__ ,,-‐‐-"⌒
36: ななしさん:2017/03/19(木) 18:45:32.32 ID:Uxxxxxx
いや、おっさんすき屋行ってきたから。
すまん。
で、続きな。
すげぇ綺麗な子だったんだろうなきっと。やつれててさ、青白い顔してはいるけど目鼻立ちがハッキリしててさ、こんな状態じゃなかったらきっと惚れてたね。
いや、惚れたんだけどさ。
1週間くらい経ったころだったかな。俺も段々意識がある時間増えて来てさ、回りの患者から話かけられてたんだ。だいたい爺さんだったけどな。でもやっぱ同じ年頃のかわいい子いたら気になるじゃん?下半身動かなくなるかもってときでもやっぱり女の子って大事なんだよ。いろいろ話した。
すごくいい子でさ、元気だったころにはきっと縁のないようないい子。小さいころから身体弱くてよく入院してたらしくて、学校のこととかいろいろ聞きたがってた。でも俺も当時はほとんど学校行ってなかったからあんまり話せなかったんだけどね。
55: ななしさん:2017/03/19(木) 18:55:22.32 ID:Uxxxxxx
ん?あぁそうだよ、ベッドの上からの会話。だからみんな聞こえてた。ジジイやババアどももさ、すごく優しくて俺が回復してくのを喜んでくれてて、正直照れくさかった。
で、そのうち車椅子に乗るようになったのな。で、もぅそっからはさ本気でいくべ?その子と一緒に屋上とか言ってさ。楽しかったよ。下半身感覚なかったけど「なんとかなるべ?」ってその子の笑顔見てたら思えたし、あんまり深く考えたくなかったのかな。とにかく、その子と毎日屋上行って話しするのがすごく楽しかった。
で、そんな日々が続いてたときに俺気付いちゃったのよ。
彼女のとこに誰も見舞いにこねぇなって。
俺馬鹿だけど、さすがにストレートに聞いちゃいけないと思って、なかなか聞けずにいたら、あるとき彼女が言ったんだ「私、ずっと入院してたから友達いなくて・・・ほら病室っておじいさんやおばあさんだけでしょ?だから君が初めての友達!」って。
どう答えていいかわからなかった。でもよ、友達じゃなくて親とか来ないのって思うじゃん?で、聞いたわけ
「お父さんもお母さんも仕事忙しいから・・・」って。寂しそうな顔してた。
67: ななしさん:2017/03/19(木) 19:07:32.32 ID:Uxxxxxx
すまん。トイレ行ってきた。
ありがとなお前ら。馬鹿だから上手く書けるかわからないけど、頑張るよ。
んでまぁそんなこと言われたらなんか気の利いたこと言いたくなるじゃん?だから言ったわけ「うちの親さ、俺と同じで馬鹿だけど、いい奴だから、その、自分の親だと思ってくれ」って。で親が見舞い来たときに言ったのよ、この子にも話してくれって。そしたらさ、母親が泣きやがって。めちゃ恥ずかしかったわ。
そんなこんなで、俺もどんどん回復してったんだけどさ、結局、下半身の感覚は戻らなくてさ、そろそろ本格的に自分でもいろいろ諦め始めてて、ちょっと荒れたんだ。それでも屋上デートは続いてて、俺の車椅子を押してくれるその子の胸が当たってるのに反応すらしない自分がすごく嫌だった。でもさ、なんかその子の笑顔見てたら全部イライラとか無くなっちゃうんだよな。
馬鹿だからさ、下半身不随なのに俺絶対この子と結婚するって決めてたんだ。で、キスもして、告白したんだ。そしたらそいつさ言ったのよ
「いいよ」って。
すごい綺麗な笑顔でさ。
そっからだよ、俺の地獄が始まったのは。
77: ななしさん:2017/03/19(木) 19:25:32.32 ID:Uxxxxxx(若干めんどくさくなってる><)
すまんな。あえてえ無視してきたんだけど、俺今はもう下半身も感覚あるんだ。普通に生活している。奇跡だって言われたよ。
俺は本気でその子と結婚するつもりだった。だから、車椅子でもできる仕事考えてさ隊員するまでに必死こいて勉強したんだ。それを見てくれたのも彼女だったんだけどな、教えるのが上手かったよ。下心あったからってのもあったけど、退院したころに受けた模試で信じられないけど偏差値60超えてて学校で呼び出されたからなw
俺は半年くらいで退院したんだ。車椅子だったけど、どうにか生活は自分でできてさ、俺そのときには彼女の病気治したくて医者になるつもりだった。だから必死になって勉強した。毎日はさすがに無理だったけど、行けるときは見舞いに行ってさ、でも一度も彼女の親に会うことはなかったんだ。
そんなこんなで、高校3年の10月だったかな?
彼女の容態が急変してさ。あっさり逝きやがった。
同時に、俺の下半身にも感覚が戻ってきやがってさ。
うちの両親は言ったよ「あの子が奇跡を起こしてくれた」って。
でも、俺少しも嬉しくねぇ。
感覚戻ってもすぐに歩けるわけじゃなかったし、歩きたいとも思わなかった。
で、その子の争議のときにさ初めて親に会えたのさ。
なんか笑顔で参列者に対応しててさ俺まだまともに歩けなかったけど切れちゃって殴りかかったのさ。でも、倒れ掛かった程度にしか見えなかったんだろな。そいつの親父に抱きかかえられるように、いや、本当に抱きかかえられたんだ。
「君が○○君だね?ありがとう、君のおかげで娘は本当に幸せだった。私たちの代わりに娘を救ってくれた」って言ったんだ。泣きながらな。
そして言ったんだ「娘の分まで生きてくれ」
ってな。
87: ななしさん:2017/03/19(木) 19:40:32.32 ID:Uxxxxxx
で、その後どうにか俺は普通に生活できるようになった。大学へも進学した。で、大学入学した後すぐにさ、そいつの両親もそろって亡くなった。当時、俺奨学金もらって進学しててさ、そいつの両親がなんか俺を遺産の相続人に指定してやんの。おかげで大学授業料は全部その遺産で卒業できた。で、その遺品の中にさあの子の手紙入ってたんだ。簡単に言うと
・俺君のおかげで寂しくなかった。
・自分の病気のために二人(両親な)に迷惑かけてごめんね。
・もうひとつだけ我侭聞いてくれるなら、俺君のことよろしくね。
それ見てさ俺もう終わったよ。
そのときでさえ自分が何のために生きているのかわからなかった。あいつに会いたかった。
でも、俺は医者になったよ。
そいつと同じ病気の子治すのが俺の仕事だと思ったから。
で、頑張った。頑張ったけど、俺が治す方法みつけてあげられなかった。
でも今は同じ病気治るんだ。だからもう俺の仕事はおしまい。
やっとあいつに会いに行ける。
お前ら付き合ってくれてありがとうな。