幸福のヒント?

僕による僕が幸福になるための、ヒント集にするつもりだけど、だいたい愚痴、ときどき妄想、たまに詩っぽいの

おっさん失格

誰にも頼まれないのに僕の恋愛を反省してみた(序)

太宰治が好きでした。中学生の頃。たぶん当時は読んで見てもほとんど理解できちゃいなかったろうに・・・。「太宰治読んでる俺かっけ~!」とかって思っていたのかも知れません。でも、気づいたらいい歳のおっさんで、微妙に太宰治を理解し始めてしまっている気がするのです。そこで、誰にも頼まれていませんが、僕の恋愛を中心とした人生反省会をしたいと思います。

 

正義感と欲望の狭間で

僕の初恋はいつなんだろう?自覚できているのは小学校5年生のころだと思う。それ以前に初体験未遂はしてるんだけど・・・まぁそれは後ほどお話するとして、僕の初恋の相手は同じクラスの女の子だった。

 小学校6年間同じクラス。結局、高校まで同じだった。でも、今思うとこれはかなり怪しい初恋だった。何せ自分マザコンなもんでw

 その子に興味を持ったのは母親のせいだったと思う。高島忠雄さんが土曜日のフジテレビの映画のナビゲーターやってた頃、沢口靖子さん主演の「竹取物語」を親と一緒に見ていた。

 沢口靖子さんに生意気にも小5の僕は見とれてしまった。それを知ってか知らずか、うちの母は「うわぁキレイねぇ、あ、○○ちゃんに似てない?」なんて言うもんだから、たぶん僕は意識しちゃったんだ。

 うちの母はその「○○ちゃん」がお気に入りで何かと言うとネタにしてきては僕をからかっていた。でも、僕はまだ「キスしたら子供ができちゃう!」と思っている子供だったから、好きって言う感情を自覚はできていなかった。

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 中学校にあがる頃にもなると、男子も女子もそれなりに男っぽく女っぽくなるもんだ。多分に漏れず、僕も身長が伸び180cm近くなり、彼女も非常に綺麗な女の子だった。でもね・・・体ばかり大きくなって、内面的にはまだまだ「エッチなことはいけないことだと思います!」っていう感じだったから、下校時に通学路に落ちてる「大人の絵本」に興奮して騒ぐ友達を遠巻きに見ているような硬派気取りの中学生だった。

 大人のそういうことに興味はあっても、どこか恋愛とは別ものだと思っていた当時の僕は、若者故の衝動に突き動かされることもなく、好きなのかも自覚できず、ただその子に対しては、他の子に比べたら興味がある程度だった。しかし、周りは「おい、知ってるかあいつとあいつ付き合ってるらしいぞ」なんて噂話が囁かれ、「あいつらCまでやったらしいぞ?」「先輩が今度ビデオ貸してくれるって!」なんて会話が日常的に行われていた。そしてお決まりの宿泊学習(当時は林間学校とかって言ってたけどね)の夜の部屋での告白大会。

 

友「おいお前好きな奴とかいんの?」

 

僕「あぁ?んなもんいるかよ」

 

友「えぇ?いんだろ?教えろよぉ」

 

僕「○○ちゃん・・・」

 

もっと頑張れよ、僕。

たぶん、夜の雰囲気に呑まれてしまったんだと思う。でも、それからは明確に意識するようになった。

 

 そして、その後は意外と早かった。好きだといったことで意識してしまったのか、それとも体の性徴によってそう感じるようになったのか・・・未だにわからないのだけれども・・・。

 

 塾へ通うようになり、夜遅くにリビングで宿題をしていると、当時はまだ地上波でもエッチな番組が放送されていたから、たまたま(当時の僕のために強調しよう)見てしまった「EXテレビ」って奴だったかな?で見たお姉さんの裸に初めて男の子として反応してしまい、その処理に困りつつも頭の中には○○ちゃんを思い浮かべている僕がいた。

 

一度経験してしまった性的な快楽はなかなか抗し難いものがあって、それからと言うもの、それこそ本当にサルのようにクシャクシャにティッシュを丸める仕事に勤しんだ。葛藤があるんだよねぇ・・・わかるかなぁ?同世代の人ならわかってもらえるような気がするのだけど、好きな子をネタにはしたくないって思い。純粋な恋だとか愛だとかって気持ちと性的な欲求は別ものだってのがわかってるんだろうね。

で、そんなサルになると、どうしてもやっぱり意識しちゃうんだよね、その子のことを。それまでは、普通に一緒に帰ったりできていたのが妙にソワソワしてしまったり、なんかドキドキしちゃったり。それでも告白できずにいた。なんかね、ただのスケベ心でドキドキしちゃってるんじゃないかって自分に自信が持てなかったんだ。

 

To England

そんなこんなで、中学の時には結局告白もできず、何もなく終わってしまったのだけど・・・と言ってもここには裏があってね、普通思うよね?「え?卒業したらあえなくなるから告白しちゃえよ!」って。でもさっきも書いたように高校も同じ高校だったのですよ。

最初は知らなかった。彼女がどこを受験するのかも、どの学校へ行くのかも。僕はただ第一志望の公立落ちて仕方なしに行く高校だったから、期待も何もなかった。でもね、入学式の朝、地元の駅でその学校の制服着ている彼女に出会ったときには本当に運命を感じた。「これ来てる!」って思った。

けどさ、世の中そんな上手くはいかないものでさ、なんやかんやで同じ学校通っている安心感からか、告白するタイミングを失い、そのままズルズルと同級生してた。でも彼女は1年間イギリスへ留学することになり、そのタイミングで僕は告白をした。手紙で。

 

どんだけチキンなんだよwwww

 

しかもこう書いた

「もし一年間向こうでいい人いなくて、こっち帰ってきたら返事聞かせてね」って。

 

で、ここからが僕の鬼畜道っていうか、ヘタレ道の始まり始まり。

 

彼女に対する願掛けから、そのときから髪の毛を伸ばし始めた。彼女が帰ってくるまでは切るまいと思っていた。しかし、まぁ目立ちますわな、高校生のオールバックは。んでまぁ、いろいろと絡まれるわけですよ。するとなんかそっち系のお友達もたくさんできて、仲良くしてたらいつの間にかその中の先輩と付き合ってましたwwwwエヘw

 

で、彼女が帰って来る前に別れたんだけど、もうね自分が情けなくて、その子に答え聞けずに今も生きています。

 

一応言っておきますと、決してイケメンとかでもないし、取り立てて面白いわけでもない。身長が180cm近くあって、今より30kgくらいやせてたから、今に比べたらそれなりに見栄えはしたのかもしれないけど、モテるわけではなかった。ただ言われたのは「話やすい」ってところだった。なんかその先輩の話聞いてたらいつの間にかそんな感じになっちゃってたのです。

 

こうして、僕の初恋は不戦敗で終わった。

 

ちなみに、初体験未遂は小学校3年生のころ。近所の女の子に押入れの中で迫られたらしい。僕には明確な記憶がないんだけど、母の話では押入れの中から僕の鳴き声が聞こえて慌てて見に行ったら裸になった女の子に抱きつかれて泣いている僕がいたそうな・・・女の子コワw

 

なんか先輩とも結局そんなんだったんだよね・・・先輩とのときはさすがに泣きもせず男の子としてしっかりお相手させてもらったんだけど・・・もしかするとこれが僕の女性に対する基本スタンスになってしまったのかもしれない。

つづく?