トピック「新社会人」について
そろそろ、有望な社畜候補のみなさんも社会に慣れていらっしゃったころかと思います。
社畜歴１０数年の私がみなさんにお伝えしたいのは、社畜にも「美学」があるということです。
意識高い方が増えていらっしゃるようですから、自己投資をしろだとか、アンテナをはれだとか、そんな基本的な項目はさておき、社畜の美学についてお話ししたいと思います。
「目標」と「目的」を混同しないこと、これが大事です。
社畜が社畜たる所以は仕事が生活を支える「手段」であるがために仕事にしがみつき、会社に唯々諾々と従うのです。しかし、そんな社畜は早々に屠殺されてしまうでしょう。
会社は「社畜」を乳牛として飼いますが、乳の出が悪くなれば・・・ね。
日本には大変ありがたい労働基本法なる法律があって安易に会社は社員を解雇できませんが、それこそ乳の出の悪い家畜は使い道がありませんし、ありとあらゆる手段を使って牧場から追い出そうとします。そうなる前に見切りつけましょうね。
あ、だからと言ってすぐにあきらめてはダメですよ。
若いうちは柔軟にルールに従う手段を身に付けましょう。
自分を会社のルールに従えるのは、組織で働く上では当然のこと。日本国内で生活するのであれば、当然日本の法律に従わなければなりませんし、それと同じことです。それが理不尽な法律であれば変えるためのプロセスに則って変えればいいのです。
以前は会社で働く意味を「自己実現」などと言っていた時代もありましたが、ある意味正しいのかもしれません。しかし、今の時代実現しなきゃいけない自分は社会によって作られた虚像でしかありません。本当の意味での自己実現を果たすために「目的」が必要なのです。
あなたがその会社で働く目的はなんでしょうか？
お金を得ることであれば、おそらく会社もあなたを労働力としか見ないでしょう。
その会社の理念や理想（まぁそれがどこまで本当かはいろいろでしょうけど）があなたの「目的」にあっており、その実現のために日々があると考えられますか？
ただただ只管に「目標」を追ってしまっていませんか？その「目標」があなたの「目的」の道程にあるものなら構いませんが、ベクトルがずれていると大変です。「目的」さえ見失ってしまいます。
組織からしてみれば、その成員の「目的」なんて知ったこっちゃないでしょう。
同調してくれる上司や同僚、後輩と出会えたら幸せですが、あくまでもそれはあなたの「目的」です。そして、そんな人たちで作られる会社にとってあなたの「目的」はあなた自身の問題ですから、支援してもらえるなんて考えてはいけません。だからこそ美学が必要なのです。マニュアル化された業務の中にも最低限度あなたのこだわりを持ちましょう。もちろん、それはマニュアル化された成果を損なうものであってはいけません。あなたはまだマニュアルを変えるだけの力を得ていませんから。
ITCの発展により、より一層自動化された社会になりますし、企業としても他社との差別化が必要になる時代が来ます。あなたの美学がその時に必要とされるよう、社畜として素直に従順な態度を見せておきつつ、あなた自身の中にただの社畜ではない部分を育ててゆくと良いでしょう。
さぁて、転職サイト閲覧しよっとｗ
